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最近オーディオにはとんとご無沙汰だが、昨日は中途半端に時間があったので近場のCandyに行ってきた。JBLの最新型フラッグシップ DD66000が導入されたというのを小耳に挟んだからである。

訪問するのは2年半ぶりか。場所もはっきり覚えていなかったが、かすかな記憶をたよりにクルマを走らせれば迷うことなく無事到着した。

Candyの音は、ウーファーが2235の旧システムの前回より相当良くなっていた。D66000のコストを考慮すれば良くなって当たり前のことだが、重低音をカットした意図的な音づくりがなされたミンガスのベースや輝かしい中高域が好印象のパーカーのアルトなど、ツボにはまれば相当いい音がする。このあたりは我がBigBlockといい勝負かもしれない。
だが、ネットワークを介して石のアンプで駆動される薄い高域や、重くて湿った低域は×。JAZZではなくROCKを聴くには最高だが、このあたりは4343から連綿と続く「吊るしのJBL」の欠点だ。

それではモダンジャズの王道、ヴァン・ゲルダー録音モノはどうだろう?ロリンズの「ニュークス・タイム」(もちろんブルーノート)を聴いてみる。ポイントはロリンズのテナー(中低域)、フィリー・ジョーのスネアやタムのヌケ、シンバルの厚み、肥大しがちなワトキンスのベース(チェンバースもしかり)がどれだけ締まるか?等である。
残念ながら、これは相当酷かった。上記のポイントをどれもクリアしているとは言い難い。はっきり言ってこれでは4344あたりからなにも進歩しているとは言えない。濁った中低域でロリンズのテナーの実在感は薄れ、ドラムスのヌケの悪さや風呂場で鳴ってるかのような肥大したベースはもはや救いがたいレベルだし、高域にいたっては音の入り口で歪んだハイハットやシンバルをかえって忠実に再生してくるアンプやツイーターのせいで耳障りなだけだ。

音やJAZZを精神で語るのは好きではない。悪い音でも精神論にすりかえれば良い音になるというのは単なる詭弁であろう。こういうのは神学論争ともいってデカルトを祖とする識者からはもっとも忌み嫌われる論法である。

こういうオーディオ不毛時代にあえて大型システムを入れてJAZZ喫茶を続け、ライブも積極的に開催しているCandyのオーナーには頭が下がる思いである。単なる資産家の道楽のレベルを超えている。好みのジャンルもコルトレーン、キース・ジャレット、エリック・ドルフィーなど私の好みと方向が同じだ。
だから、まあ、オーナーさんにはもっと頑張って欲しいと心底思う。JBLを含め現代のスピーカーから60年代のあの乾いたJAZZサウンドを出すのは不可能なのだ。

最後に・・・休日で結構なお客さんが入っていたのはご同慶の至りだが、スピーカーのほうに向かっているテーブル席には(私を含め)2組だけ。後は常連なのか、スピーカーとは反対向きのカウンター席が満席だった。「JAZZ喫茶に来てスピーカーにお尻向けてビール飲んでるんじゃないでオマエら」、と思った。
by bigblock-power | 2007-09-25 10:30 | 写真