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自転車

自転車_c0057800_16271527.jpg自転車といってもいわゆる競輪ではありません。世界の高品質パーツを集めて作ったロードレーサーやツーリングモデルのことです。
これはもうオーディオと同じでフレーム(真ん中の三角の部分)からハンドル、ペダル、サドル、ギア、変速機、タイヤ、ホイール、すべてにわたってスペシャルパーツが存在します。私が中学生の頃は、こういうパーツはほとんどがイタリア製でした。風のたよりに聞くところでは今は日本のシマノが世界を席捲しているそうですが。
たとえばフレームは軽量で捩れの少ない高剛性なものというわけで、ハイテン(ハイテンション鋼)クロモリ(クローム・モリブデン鋼)なんかが高級品でした。もっと軽量ということでチタン製のものも現れたころです。ハンドルや変速機、ペダルなどはアルミ合金製で、これはイタリアのカンパ(カンパニョーロ)が有名でした。
こういうスペシャルパーツを組み合わせて作る工房があって、やはりイタリアのチネリとかデローザなどという名前を聞いただけでいかにも凄そうなところばっかりでした。
当然中学生の分際ではこういうのは買えませんから、これまた雑誌を見て指をくわえているだけです。自転車関係の雑誌は「サイクルスポーツ」、その名もずばり「サイクリング」というのがありました。今でも覚えている記事があります。木曾の御嶽山の麓に濁川温泉というのがあって、その奥に鞍掛峠という南アルプスを越える峠があるのです。未舗装で道幅も狭く、クルマは通行不可の山道です。ここを自転車で走破する記事があって、峠から下りの道を写した写真がありました。延々と続く九十九折れの峠道の凄みがひしひしと伝わってくるものすごい写真でした。
その少し後、家族で旅行したときに濁川温泉まではクルマで行きましたが、宿の人に訊くと鞍掛峠を自転車で行くなど正気の沙汰ではないと言われました。それほどものすごい峠だったんでしょう。
濁川温泉はその後地震で崩壊して宿もなくなったようです。鞍掛峠がどうなったのかはわかりません。
by BigBlock-power | 2005-01-14 16:27 | 雑記